11さらに、TMSは筋肉や神経だけではなく、筋肉と骨との付着部分に有る腱や、 骨と骨とを連結させる靭帯にも影響を与え、 関節痛や腱痛にも症状が現れるとしています。 それでは、これまでの事が正しいのなら、 全ての腰下肢痛の人がストレスを感じているのでしょうか? TMSではその重傷度を *症状の強さ *症状の維持期間 *恐怖心による活動制限の程度 の三つを総合的に見て判断しています。 しかし、不思議な事に、重症患者ほど 「ストレスは無い」 と断言する傾向が有るのです。 もしこの事が事実なら、TMS理論は根底から覆されますが、 実際は生きている限り外的ストレッサーは避けられず。 感情を持っている人間ならば内的ストレッサーも毎日生まれているはずです。 では何故、重症のTMS患者ほどストレスを感じないのでしょうか? 同理論ではその事を 「あまりにも強いストレスなので防御機制が働くから、 ストレスによって起こる感情に気がつかなくなっているだけ」 で、これがTMSの根本原因なのです。 |